2018/12/02

南粤美食で忘年會2018

恒例の忘年會を横浜中華街・南粤美食で開催しました。


ここのところの南粤美食の人気はなかなかのもの。以前のように週末にひょっこり顔をだして、時間をかけて宴会料理の相談をするのが難しくなってきました。
そこで、前菜からデザートまでのコースを3通り程度考え、印刷したものを老闆に渡しておいて、ゆっくり検討してもらうことにしました。宴会開催日の2週間ほど前の平日にお伺いし、サクサクっと決定しました。
調理過程進行中の家鴨
煎った胡麻
今回は、アヒルを使ったかなり手間のかかる大菜(宴会料理)をメインにしました。南粤美食は、老闆ひとりで調理をします。そのため、体力などを考慮し、その他の料理を比較的軽いしたものにしたつもりでした。私、うっかりしていました。大良炒鮮奶、ものすごく手間がかかるのでした。

料理は以下のとおり(登場順)。手間を惜しまずに作られる料理の数々に1年の疲れが癒されるようでした。
1.螺頭蓮藕排骨湯
干し巻貝、冬の味覚蓮根、豚バラ肉をじっくりと炊き込んだスープ。滋味あふれる粤菜ならではのスープ。

2.辣酒煮花螺
巻貝を唐辛子と酒で煮込んだもの…がこの料理名なのですが、香辣ソースで煮込むのが南粤美食の解釈。巻貝と辛味はよくあうんですよ。これとビールがあれば永遠に生きていけそう。そういう美味しさがあります。
ちなみに、辣酒煮花螺の調理の光景がこれです。老闆、嬉しそうです。
笑いながら炎を操る黄老闆

3-1.覇王鴨
外観

3-2.覇王鴨
解体中


3-3.覇王鴨
解体完了

大牌檔っぽい辣酒煮花螺の次は、粤菜銘菜のひとつ覇王鴨の登場です。メインディッシュが3品目に登場というのは驚きましたが、今回の構成では寧ろ、これでよかったかと考えます。覇王鴨は、アヒルの骨を抜き、腹に百合、蓮子、冬菇、杞子、豬肉、鹹蛋黄などを詰めて長時間蒸して作られます。
この料理は、アヒルの肉の部分は味がぬけて中に詰めた食材に移りそれが美味しいのですが、南粤美食のそれは、アヒルの肉まで美味しいのです。これには驚きました。大変に手間のかかる料理なので、お願いするのを躊躇しましたが注文してよかった。

4.酥炸生蠔
冬なら牡蠣でしょ?南粤美食で牡蠣食べないなんてウソでしょ?はい、今回はサクサク揚げにしてもらいました。チリソースもついてきます。なんか、香港にいる気分ですよ。美味しいんだ!

5.炒自製臘肉芥蘭
南粤美食では、秋から冬にかけて屋上で寒風にさらして臘肉(干し肉)を作ります。味が染みた臘肉と、歯応え新鮮なカイランがよく合います。
宴会の数日前に、テレビで南粤美食の臘肉が紹介されたようで、こんな張り紙がでていました。
臘肉広告

6.大良炒鮮奶
牛乳の炒め物、蟹肉入り。本当は、料理名のとおり順徳大良の名産の牛乳を使うのですが、さすがに手に入りませんので国産の牛乳使用。濃厚で驚くべき美味しさです。
ところで、この料理はとても手間がかかる料理であることをすっかり忘れて依頼してしまい、老闆に負担を強いてしまいました。「みんなが美味しいと喜んでくれればいいよ」とのことですが、反省すべき点です。

7.星州炒米粉
シンガポールビーフン(カレー風味のビーフン炒め)です。大盛りの皿が登場して、歓喜の声があがります。もう腹八分目くらいなのに、カレー風味が食欲をそそりました。みんなモリモリ食べます!

あとはデザート…の前にこれを追加!

8.鹹魚肉餅煲仔飯
急遽3個追加でしたが対応していただけました。鹹魚の発酵臭が部屋いっぱいに広がります。これも米つぶひとつも残さずに完食。

9.芝麻糊
胡麻すり身の糖水。まさか胡麻を煎るところから始めるとは!さすがに驚きました。こんなに粘度の高い芝麻糊をみたことがありません。胡麻の風味が引き立ち、濃厚にして、甘すぎない素晴らしデザートでした。

呑んだ

楽しい時間は永遠には続きません。忘年会のお開きのときがきました。2018年の忘年会に相応しい宴会となりました。美味しかった。南粤美食さんには、大変にお世話になりました。また来年もよろしくお願いいたします。そして、いつも集まってくれる友人たちにも感謝。

2019年も良い年になりますように。