2015/11/29

東京神田《中華ダイニング・高格》で寧波菜宴

東京神田《中華ダイニング・高格》で寧波菜宴


友人が東京神田にオープンした《中華ダイニング・高格》で宴会を設定してくれました。
高格は、寧波菜を出す店です。かつて、横濱中華街にも華正樓が経営する《桃花》という桁違いに旨い寧波菜の店がありましたが、残念ながら閉店。実に久しぶりの寧波菜宴会なので楽しみでなりません。

高格は日曜日は休みだし、宴会の幹事は土曜日も働いているので、土曜日の夜の9時からと遅めのスタートでした。いやあ、わくわくします。
ちなみに、今回の料理は幹事と店のコックさんが相談して決めたものです。いきなり店にいっても同じものはでてきません。

でてきた料理は、以下のものです。

烤麩

油燜笋

烤菜

大烤目魚

水晶冬瓜

醉鴿

鹹蛋豬脳荳腐

清燉獅子頭

蘿蔔鯽魚湯

香煎帯魚

清炒油麥菜

鷄雜羹

菜飯

桂花湯圓

廚師
一般的に、浙江菜も寧波菜も杭州菜も「上海料理」で一括りにしてしまいますが、料理名が同じでもこんなに味付けが異なるものかと関心するばかり。

みなさんも是非、寧波菜を楽しみに高格へお出かけください。まだオープンしたばかりなので、寧波菜がたくさんメニューに載ってます。日本における中国料理店は経営戦略上、その郷土色はだんだん薄れ、四川料理や日式中華が投入されてくるのは時間の問題。それは日本で商売をしていく以上、仕方がないことです。しかし、この店の本流は寧波菜です。日本で数少ない寧波菜の店が登場したのですから、みなさんで大事に育てていきましょう!

2015/11/23

君は、もうオッチャホイを食べたか?

思い立って、新潟県新発田市を訪れました。市島酒造で酒蔵を見学し、諏訪神社で世界平和を祈願してきました。その後は街を散策。風光明媚な観光地にはあまり興味がなく、地元の商店街を歩くのが好きなんです。この日の昼ごはんは、事前に調べもせず、特に予定も立てずに、行き当たりバッタリと決めていました。街を徘徊していると、「シンガポール」というネオンサイン輝くかなり場違いな食堂が忽然と現れました。
突如現れたネオンサイン
いい感じの字体の看板
違和感あり過ぎの佇まい

違和感あり過ぎるその佇まいに興味を惹かれましたが「せっかく新発田に来たのだからもっとローカルなものにしよう」ということで、いったんは通り過ぎました。しかし、カミさんが「やっぱり、シンガポールにしよう!もう他に考えられない!」とのことで、踵を返して入店。
厳選されたロスの少ないメニュー

オッチャホイ紹介記事
ここは、シンガポール料理専門店というわけではなく、中華屋さんでした。違うのは、「オッチャホイ」という看板メニューがあることでした。「オッチャホイ」には、皿オッチャホイと汁オッチャホイがありましたので、それを一品づつ注文。

最初に汁オッチャホイがきました。麪が幅広の河粉のようなもので、野菜がたっぷり。美味しいタンメンといったところでしたが、それ以上の感激はありませんでした。
汁オッチャホイ
遅れて、皿オッチャホイが到着。同じ幅広麪を使った炒めです。シンガポール食事情にはからっきし疎いのですが、廣東料理でいうところの伊府麪で蝦子撈麪を作ったような感じ。
皿オッチャホイ
激うまです。地元にこんな旨いものがあるなんて、羨ましい限りです。たまたま通りがかっただけの、勘だけが頼りで飛び込んだ店でしたが、掘り当てた金鉱の巨大さに歓喜しました。

かねてから新潟は食べ物の美味しさの次元が違う土地だと思っていましたが、「オッチャホイ」に巡りあえたことは人生でも喜びのひとつとなりました。

再び、新発田市を訪れなくてはなりません。もちろん、このオッチャホイを食べるためです。

2015/11/03

菊花大閘蟹宴2015

横濱中華街のハズレにある小さな上海料理店・萬来亭で上海蟹メインの宴会。仲間うちでは年中行事と化していて、今年も貸切で開催できました。いつもながらに大人気です。

店頭の黒板がなんかヘン・・・

正午からの貸切なのに、なんとこんな表示。

行列が出来始めたので書き換えていただきました。
これで安心。

ドンチャン騒ぎの前の静寂

リクエストした料理は以下のとおり。

酔蟹

絲瓜煮蕃茄

油淋鷄

葱燒南瓜

蟹肉獅子頭

醤爆蟹

醤爆蟹+麪

桂花湯圓
萬来亭は、流行りの料理には挑戦してくれませんし、宴会メニューは客の側が考えていかないと、当たり障りのない内容になってしまいます。反面、クラシックな料理や上海周辺の郷土料理なら安心して任せられますし、こちらから明確な要望を伝えれば期待以上の内容で応えてくれます。

また、料理の流れによっては、同じ料理でも味付けを変えて起伏に富んだものにしてくれるところがありがたいところ。

例年宴会内容が重過ぎる傾向があるため、今回は野菜を二品投入してみました。一品は、季節感をやや外した絲瓜煮蕃茄ですが、これがまた素晴らしいできばえ。もう一品が、問題の葱燒南瓜。葱と南瓜というありふれた組み合わせが、これほどまでに光輝くものになるとは思ってもみませんでした。新たな発見ができ、嬉しい限りです。

唯一失敗したのは、醤爆蟹に和える麪を上海やきそば用の太麪に指定しなかったこと。細麪で和えることとなり、残念ながら食感が冴えず、いまひとつの出来栄え。食感がここまで味を支配するとは驚きました。

麪以外は、大満足の内容で、美味しくて楽しいひとときを過ごすことができました。

萬来亭のスタッフのみなさん、宴会に参加してくださったみなさんに大感謝です。