これまで、秋の萬来亭宴会では、上海蟹三昧の宴会を実施してきましたが、年齢を重ねるごとに、「美味しいけれど、目や肩が酷く疲れる…」という気持ちが増してきました。
そこで、今回は原点にもどって、上海蟹料理は、清蒸大閘蟹(蒸蟹)、醉蟹(酔っ払い蟹)に絞りました。
そして、上海料理の萬来亭たらしめる紅燒元蹄(豚のすね肉の醤油煮)と八寶鷄(丸鷄にもち米を詰めて揚げたもの)をメインとしました。
予約時には、これらの料理を事前に依頼し、その他については、当日の気分で注文することとしました。
久しぶりの面々が集まり、けたたましいおしゃべりが始まります。まずは、瓶ビールで乾杯です。
前菜として、この3品。
1.干絲豆腐(干し豆腐)
2.白灼牛肚(牛モツの湯引き)
3.醉鷄(酔っ払い鷄)
ああ、ビールが進みます。さっそく紹興酒に突入する輩も登場です。こんなに美味しいものが通常メニューに載っているんですよ。凄いと思いませんか?注文しない選択肢がありません。前菜3品がなくなった頃を見計らって、季節の上海蟹料理が登場です。
4.醉蟹(酔っ払い蟹)
5.清蒸大閘蟹(蒸蟹)
醉蟹の味付けは、店ごとに異なります。萬来亭の味付けは、アルコールが尖っていなくて、やや甘味があって、私の好みのど真ん中なのです。口福を極めました。ところで、蟹料理がでてくると、普通、静かになりますよね?ところが、全然静かにならないんですよ。こいつらなんなんですか?
6.紅燒元蹄
豚のすね肉の醤油煮。醤油の香り、深い甘み...とろける美味しさにクラクラします。上海料理の看板を掲げる萬来亭の神髄はまさしくここにありと私は勝手に思っています。
7.黄瓜毛荳
キュウリと枝豆の和え物。萬来亭の人気メニューです。実は、前菜として注文するのを失念。紅燒元蹄登場後に思い出して注文したところ、口のなかをさっぱりさせる効果を発揮。期せずして宴会に緩急をつけることに成功しました。
8.干絲豆腐湯
干し豆腐、豚肉の細切り、海老のスープ。いつもは、蝦米を使っているのですが、この日は剥きエビを使用していました。風味高く、ショウガが効いて、おいしいだけでなく、口のなかをさっぱりさせるとともに、身体を温める効果を発揮します。蟹は身体を冷やしますので、このスープの効果もまた重要です。
7(1).八寶鷄(外見)
7(2).八寶鷄(内側)
丸鷄にもち米を詰めて揚げたもの。杭州名菜です。この料理、本来ならアヒルを使います。しかしながら、萬来亭のオーナーが、この料理にあうアヒルが手に入らないという理由で、萬来亭では鷄を使用しています。皮がサクサクに揚げられていて、歯応え抜群。中のもち米にはいろんな具材の味が染み渡っています。8.炒麵(画像なし)
萬来亭名物、上海やきそば。その美味しさは、説明の必要もないでしょう?
9.杏仁豆腐(画像なし)
予約宴会時は、凝ったデザートを依頼することも多いのですが、今回は通常メニューから。
いつもどおり美味しゅうございました。
萬来亭の宴会。いつもながら安定の美味しさに感動します。