年末の南粤美食は、粥底火鍋宴会の予約が多数入っていて、なかなかの盛況のようでしたが、奇跡的に12月の日曜日の予約がとれました。
今回も、事前にメニューを3パターンほと考え黄老闆に手渡し。何を出すかはお任せとしました。
滷水(タレ)煮。
こういうのが好きで好きでたまらないんです。
紅蘿蔔蓮藕牛腱湯
涙がでるほど心に沁みるスープの登場。
美味しいという言葉だけでは表現しきれません。
俺は泣くぞ!本当に泣くぞ!
メインの具材だけでなく、緑豆、小豆、陳皮(20年物)が味付けをしっかりと支えていました。
當紅脆皮石岐乳鴿南粤美食の黄老闆の故郷は廣東省中山。中山の名産に石岐鳩があります。南粤美食では、石岐鳩が手に入るようになったらしく、鳩料理を出せるようになりました。これまでの経験から、輸入の鳩は冷凍ですので、味には限界があると思っていました。どんなに高級店であろうと、深圳や香港で食べる鳩には及ばない…そう考えていました。しかし、この日をもって、その考えは改めなくてはなりません。南粤美食の當紅脆皮石岐乳鴿は、これまでに日本で食べた鳩料理で最も美味しいものとなりました。深圳や香港で食べる美味しいものと遜色がありません。
大頭菜蒸黄花魚
私の宴会では、郷土色の濃い、白飯に合うようなお惣菜系の料理を組み込むことが多いのですが、これもその一つ。今回は大頭菜と一緒にキグチを蒸してもらいました。
残念ながら魚の下処理が悪く、鱗が多く残っており美味しくありません。これは黄老闆にクレーム入れておきましたので、もう、こういう失態はないと思います。もちろん、タレは白飯と和え食べました。
薑汁炒芥蘭
とてつもなく良い香りを漂わせながら登場したのは冬の味覚ガイランです。この、香り、味、歯応え、三拍子そろって素晴らしい。
辣蒸生蠔
辛油が辛すぎて、カキの風味が吹っ飛んでしまい、何を食べているのかわかりませんでした。黄老闆はコース中に1品ピリ辛料理を入れることで、味覚をリフレッシュさせることが多いのですが、さすがにこれは辛すぎました。もちろん、これも意見しておきました。
豉油皇炒麵
店からのサービス。ひとり半個。ちぎって、紅荳沙につけて食べるとまた美味しさもひとしおでした。
2020年の忘年會は無事開催することができました。いつもと違うのは冬なのに窓開けっ放し、サーキュレータ回しっぱなし、食事をしているとき以外はマスク着用。お陰で、お酒があまり進まず。店への売り上げ貢献がいまひとつできませんでした。
いつかきっと、盛大に飲み食いして、思いっきり会話ができる日が必ずくると信じて、帰途につきました。