宴会ではいつも自分でメニュー案を考え店側に提示し、その上で意見交換をして内容を確定していくという手順を踏んでいます。
しかし、2019年の農歴新年會では、「火鍋」というリクエストのみを提示。南粤美食の黄老闆から強いおススメで、スッポンと名古屋コーチンの火鍋(水魚名古屋交趾鷄火鍋)に決定しました。
こちらからは、いつもどおり味精不使用であることと、甜品には紅荳沙湯圓をリクエストしました。
従って、火鍋の内容については、一切のことが不明なまま宴会当日を迎えることとなりました。
ところで、宴会前日に「アド街ック天国」で南粤美食が紹介されるという事態発生。影響力のある番組なだけに大丈夫か?と心配に。宴会当日、早めに店に到着してみると、オープン前だというのに30名程度の行列ができておりました。これには、さすがに驚きましたが、水魚名古屋交趾鷄火鍋の仕込みはオープン前に終わっているので、さほど影響はなかったようです。
新年のあいさつを終え、利是袋をお店のスタッフ全員に配り(こういうの大事ですから)、宴会の開始です。
1.靈芝酒
これは利是袋のお礼ということで、お店からのふるまい酒。ギンギン効きます。
靈芝酒
2.水魚名古屋交趾鷄火鍋(スッポンと名古屋コーチンの火鍋)てっきり、スッポンと名古屋コーチンを一緒に炊き込んだ火鍋かと思っていました。
そうではなくて、最初にスッポンの火鍋と名古屋コーチンの火鍋が別々にでてきて、それぞれを楽しみます。
スッポンの圧倒的なおいしさの前に、名古屋コーチンに勝ち目はないかと思いきや、さすがに日本を代表する銘柄鶏です。強力な歯応えと旨味で我々を楽しませてくれました。
締めは、スッポン火鍋と名古屋コーチン火鍋のスープを合わせてひとつにし、伊府麵を投入する贅沢にもほどがあるというもの。一つまみ塩を投入することで、うまさが弾けます。
水魚
スッポン:熊本産と長野産。今回は、6匹使用。
古屋交趾鷄
鷄:名古屋コーチン
南瓜
具:カボチャ
淮山
具:長芋
鍋底
スープ:目視で確認できた材料
薑、花旗參、杞子、龍眼肉、紅棗、淮山、北茋
強火で炊き上げて
火が通ったらこんな感じ
別皿に持って、みんなで取り分けて食べます。
付けタレは、豉油ベースにきざみ赤トウガラシを入れたもの。ちょっと付けるだけで、味覚が躍りだします。スッポンも、鷄も、甲乙つけがたい美味しさです。
伊府麵
スープは、おいしいですが、麵を入れるには塩気が足りません。そこで、塩を厨房からもらってきて、一つまみ投入。味が弾けます。幸せです!
紅荳沙湯圓
今回は、甘さ控えめで小豆の風味が際だち、滑らかな「沙」の舌触りが素晴らしい一品でした。この日、今シーズン最強の寒波が横浜に襲い掛かっていましたが、靈芝酒と火鍋で身体中が火照ります。大満足のうちに、宴会はお開きとなりました。
いつもどおり、手間のかかる料理を前日から仕込んでいただいた老闆やスタッフの皆さまに感謝。そして、私が主催する南粤美食での宴会史上、最も高額な宴会にもかかわらず参加していただいた宴会仲間にも感謝。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。