2016/08/18

南粤美食でランチと雑談




煲仔飯が食べたくなって、炎天下、南粤美食にでかけました。南粤美食は、ランチタイムだというのに生米から20分かけて土鍋でごはんを炊き上げるという無謀なことをやる素晴らしい店です。オープンしたばかりでまだお客さんが少ないけれど、お客さんが増えて来たらさすがに終了だと思うので、ランチタイムにホンモノの煲仔飯を楽しむなら今のうちです。

臘腸豬肉煲仔飯
この日は、臘腸豬肉煲仔飯を注文。ありがたいことに青菜も入ってます。おこげもいい感じに出来上がっていて香ばしくておいしい。食事を終え、ぼんやりとランチメニューを眺めていると、「干しえびとはるさめとトウガンの煮込み」というものがあることに気が付きました。煲仔飯ばかりに注目してしまって、蝦米粉絲冬瓜煲なんていういぶし銀のようなシブいものがランチで提供されていること気が付きませんでした。これを逃す手はありません。当然のように追加注文です!
蝦米粉絲冬瓜煲
提供された蝦米粉絲冬瓜煲は、土鍋でぐつぐつ煮えたぎっていました(まさしく、熱辣辣な状態)。熱いはうまいは香りはいいはでもう大変。ちなみに、今回は香港産(おそらく大澳産)の蝦米を使っていたようで、うまみと香りが堪らなく良いです。パッと見、3~40匹くらい使われていたように思います。なんて贅沢!


食後、他のお客さんが途絶えたので廚師と粤菜談義。カタコトの日本語とカタコトの広東語でなんとか会話が成立しているのですが、幸いなことに息子さんが登場したので、細かいところは通訳してもらったりしました。

魚翅(ふかひれ)
左:宴会の姿煮用の立派なもの
右:ランチ(魚翅撈飯)で使用を検討している小さいもの
聞くところによると、廚師の最も得意とするものは、魚翅、花膠、干鮑魚、燕窩、海參といった高級乾貨を使った料理だとのこと。また、これら乾貨の目利きにも自信があるとのことでした。もし、高級乾貨宴会をやるのなら、店を閉めて対応するとのことでした。
花膠(うきぶくろ)
場合によっては、数日間店を閉めることになるかもしれないだろうなあ。まあ、調理はオーナー一人しかいないので、そうなるしかないか。前回の家郷菜宴会でも店締めてたから…つまり、やるのならそれに見合った人数と金額で宴会を設定しないと店の利益につながりませんから、客の側も十分な予算を提示する必要があるかと思います。
左奥に箱入りの燕窩
形のよい高級品
いつか高級乾貨宴会をやってみたいものですが、予算が…。