2019/09/01

神田駿河台のポルトガル料理piripiriで、飲んだくれ宴会

ある日のこと、ビストロオーナーである友人がFacebookに神田駿河台にあるポルトガル料理店piripiriに行ったことを投稿しました。それがいつになく興奮気味。「彼がそんなに旨いというのなら間違いないだろう」…そう考えるといてもたってもいられなくなり、宴会を企画。幸いなことに友人が手伝ってくれることになり共同幹事での開催となりました。




中国料理店、それも上海以南の宴会ばかりを実施する私にとって、ポルトガル料理は事実上未知の世界。ポルトガルは、マカオの旧宗主国とは言え、料理についてはからっきしわかりません。おまけに、ワインのことについては更にわかりません。そこで、店との交渉やワインのセレクトは友人に一任。私…人集めと会計だけです。普段の宴会を違って、らくちんです。


待ちに待った宴会開催日がやってきました。秋の気配が漂い始めたとはいえ、貼り付くような暑さのなか宴会はスタートしました。


でてきた料理は以下のとおり。
●生ハムとサラミの盛り合わせ
●ポンデケージョ(モチモチのチーズパン)
●バカリャウ(塩漬け鱈の干物)コロッケ
●〆鯖、鰯の酢漬け
●自家製ツナとイカと豆のサラダ
●バゲット
●豆とトリッパの煮込み
●鶏の炭火焼き、フライドポテト添え
●アロシュデポルボ(タコの炊き込みご飯)
●エッグタルト(マカオで御馴染みの「葡撻」です)














あまりの美味しさに、参加者全員がそれぞれの感動を言葉にしています。興奮気味なその語り口調は、私には「歓喜の歌」のように思えました。
もちろん私も…喉から血がでるほどしゃべりました。料理を体験するごとに、今の気持ちを誰かに伝えたい…そういう気持ちが湧いてきます。不思議な体験でもありました。

ネットで調べるとpiripiriはすでに超人気店。ご常連の方からすれば「何をいまさら」なのかもしれませんが、このおいしさには、ひれ伏すばかりでした。

店のキャパシティを若干オーバーした18名を詰めこんだ宴会となりましたが、美味しい料理と素晴らしい時間を提供してくれたpiripiriスタッフに大感謝。
また、食べ物について同じ価値観を共有できる参加者に巡り合えたことに感謝。

この店で宴会を開催するきっかけを与えてくれた友人にも感謝。彼の投稿がなければ、一生piripiriを知らずに人生を終えていたかと思うとぞっとします。

2019/08/25

南粤美食で夏宴会2019

毎年夏になると、「アロハ祭」と称し、ドレスコードを設定した宴会を実施しています。バカバカしいほどド派手なアロハや間抜けなリゾートファッションで集まると、場は華やいだ雰囲気になり、皆の気分もUPします。そういうプラスの効果って、素晴らしいと思ってます。みなさまも、是非お試しください。
大頭菜(原型)
雷干
蝦乾
大頭菜(細切り)
蝦雲吞
2019年のアロハ祭は、昨年に引き続き南粤美食での開催となりました。
今回は、香港で好んで食べられている料理…粤菜というよりは香港菜と呼んでもいいような料理群と、かつて香港九龍にありました<四海佛笑樓海鮮酒家>で美味しかった料理を、私の古い記憶を頼りに再現を企画しました。
事前に2パターンのコース料理を組み立てて、黄老闆に提示。これをベースに、黄老闆の考えを反映していただいて、当日を迎えました。
宴会当日は、少し早めに店に行って最終打ち合わせ。味付け、調理方法の確認をして宴会となりました。

以前なら、事前に作成したコース内容をベースに黄老闆と会話をしながら入念に料理を決めていたのですが、南粤美食の人気が高まるにつれ、会話をする時間はほとんどなくなりました。対策として、上記のようにいくつかのパターンを用意して、あとはお任せという方式を取るようにしています。

今回の結果は、以下のとおり。
 豉油鷄
いきなりごはんアイテム登場です。豉油鷄が美味しい店は間違いないです。もちろん、南粤美食も間違いないです。
宴会当日の打ち合わせで「鷄頭、つける?」との質問に「もちろん」と回答。意外な質問だと思ったのですが、やっぱり確認しますよね?私の宴会で、鷄頭をみて嫌がるひとはひとりもないことが嬉しいです。
 西洋菜紅蘿蔔陳腎豬蹍湯
今回は、西洋菜の老火湯を依頼。香りだけで、意識は香港まで飛びました。奥深い美味しさとともに、身体も心も癒すそのスープは「毎日でも飲みたい!」そう思わせるものがありました。
椒鹽粟米・香炸鴨舌
夏らしいトウモロコシの揚げものと、アヒルの舌の香り揚げ。酒を呼ぶ邪悪な二品。
鹹蛋黄蝦碌
塩漬け発酵卵の黄身を大蝦にまぶして揚げたもの。宴会当日の打ち合わせでは、「殻は取り除くか?」と質問されました。食べやすさを優先するのなら殻は取り除くべきなのですが、殻からは、旨味と歯応え、そして香ばしさがでますので、つけたままにしてもらいました。やっぱりこの判断は正しかったようで、皮ごとバリバリ食べられました。美味しい!本当に美味しい!!
 冬瓜炆蝦乾雷干
これは黄老闆の提案によるもの。季節の冬瓜を蝦乾、雷干といった乾貨とその戻し汁とともに煮たもの。乾貨の香りと旨味を吸った冬瓜の美味しさといったら!
大頭菜蒸多寶魚
魚は、漬物やら豆やら根菜やらと煮たものが好き。季節的には涼瓜と煮ると大変に美味しいのですが、他の料理と素材が重なるため、中山縣産の大頭菜のつけものと魚を合わせて蒸すことにしました。煮るとコース全体が重くなるための判断です。
今回は、鰈を指定。大頭菜の塩気と風味が魚の身に移って、大変なおいしさに変身しました。漬もの最強です!
涼瓜炆排骨
季節のニガウリは、排骨とともに炒め煮に。実に粤菜らしい一品です。今回は、苦みの強いニガウリを使っていただきました。子供の頃、始めて食べたニガウリの苦さには辟易したものですが、大人になってからは、この苦さこそが暑気払いであり快感となりました。歯応え、香り、申し分のない一品でした。
蝦子撈麵
久しぶりに宴会で蝦子撈麵を依頼しました。南粤美食の蝦子撈麵は、冷水で〆てから油と蝦子を和えて提供されます。香港でも味わえない格別の美味しさがあります。味変用に蝦雲吞のスープも登場です。これをちょっとかけて食べるとまた美味しさやのど越しが変わってよいのです。
清補涼鷄蛋糖水
夏の宴会であれば、甜品は緑豆沙が基本かとは思いますが、今回はやや古風な糖水にしてもらいました。
ご覧の通り茹で卵が入ってます。うっかりしていたのですが、宴会の〆にでてきても、ゆで卵を胃袋にいれるスペースが残ってないひとが続出。
これは幹事である私の失態。鶉の茹で卵にしてもらえばよかった。大反省です。

美味しかった。夢のように美味しい料理の連続だった。今回も手間のかかる料理を「ムヅカシイ」と愚痴りながら笑顔で作ってくれた黄老闆に大感謝。

楽しかった。昼下がりの南粤美食の2階は、ローズホテルに照りつける太陽光が反射して、なんとも気だるいいい時間が過ぎていきます。たとえるなら、香港大澳の客のいないレストランでダラダラと友人たちとしょうもない話をして過ごすのと似ています…といえばイメージしやすいだろうか?いや、もっと分かりにくいか。まあ、いいや。こういう時間を共有してくれる友人たちにも感謝。

こういう内容の宴会をやると、次回は何をやろうか?とワクワクします。

2019/06/30

ワタリガニが食べたくなって、二週続けて中華銘菜・慶Qingに行くことにした。

先週の慶Qing訪問で、ワタリガニ料理があることを知り、どうしても食べたくなってしまい再訪。

前日に予約を入れ、テーブルを確保。その際、ワタリガニの入荷があれば取り置きを依頼しました。当日、店に行ってみると、満席。ギリギリ滑り込めたようです。嬉しいことに、ワタリガニも確保していただけました。

オーナーシェフの梁さんから、ワタリガニの調理をどうするか?と問われました。粤菜で蟹料理というと、香港で鏞記や福臨門で食べた薑葱焗肉蟹が最初に思い出されます。薑葱焗肉蟹は、日本でなら、肉蟹の代わりにノコギリガザミを使うのだろうと推測しますが、お値段的に敷居が高い。しかし、ワタリガニなら手が届く!ので、薑葱(ショウガとネギ)で調理してもらうことにしました。オーナーシェフの梁さんの提案で、「皮蛋を入れるとさらに美味しい」とのことなので、加皮蛋。どんな味になるのかな?楽しみです。

今回も、予算を伝え、お任せにしました。すばらしい料理の数々に大満足の内容となりました。

2019/06/29のメニューはこんな感じ。
1.白切鷄(温菜)
茹で鶏を冷菜ではなく温かい状態で登場。清蒸魚のように香味野菜とタレがかかっている。冷菜の白切鷄とは違う美味しさがあります。

2.白飯

白切鷄のタレをごはんにかけたら美味しいだろうなあ…と思っていたら出てきました。梁さん!わかってらっしゃる!

3.是日例湯


慶Qingでのお楽しみの例湯。今日は、冬瓜、排骨、干貝、鷄翼。やっぱり、心と細胞に沁み渡ります。粤菜の神髄はスープですよ!

4.海胆滑蛋
海胆入りの玉子のふわふわ炒めと言えばいいでしょうか。随分と贅沢なものがでてきました。海胆でしょ?フワフワの玉子炒めでしょ?美味しいに決まってんじゃん!


味を変化させるために、XO醤と紅醋が提供されましたが、これを使う前に、卵は食べてしまいました。ので、XO醤はドラゴンハイボールのつまみに、紅醋は健康のため飲んでしまいました。

5.葱薑皮蛋炒梭子蟹
本日の白眉。ワタリガニのネギショウガピータン炒め。もしかすると、「炒」ではなく、「焗」にしているかも。大量に投入された葱薑の香りだけで、ご飯3杯はイケるかな。そして、皮蛋の威力がまた凄い。皮蛋に火を通すとこんなに美味しくなるのか!これには驚きました。この料理の主役は、蟹ではなく葱なような気がしてます。

6.啫啫海鮮時菜煲
エビ、イカ、ホタテと季節野菜の土鍋煮。ジュウジュウと唸りをあげての登場です。
見た目、葱薑皮蛋炒梭子蟹の餡と同じ色としていたので、「まさかの同じ味?」と動揺しましたが、そんなことは全然なくって、こっちは蝦米辣椒醤で少し辛味をつけたスープで全く風味が異なります。

7.葱叉燒冷麵
初めて慶Qingで宴会をしたときの〆がこの葱叉燒冷麵。そのときの感動再び。おそらくは韓国冷麵にヒントを得たと思われるこれは、どこまでも透き通ったスープに冷水でキンキンに締めた麵がよく合って、喉越しが最高なのです。

8.抹茶月餅と普洱茶
おなか一杯だったので、甜品は無理だなあ…とか思っていたら、ちょうどよい大きさの月餅登場。よくわかってらっしゃる!抹茶の風味が良く効いて、美味しい!空腹だったら、この月餅3個はイケるかも…などととりとめのないことを考えておりました。

大感謝と大満足で店をでる。帰り際、皮蛋を加えたワタリガニが美味しかったことを伝えると、「鹹蛋も美味しいですよ!」とのこと。
そうだ!忘れてた!鹹蛋黄とワタリガニの炒めが激旨なのだった。もう、20年位前だろうか?横浜中華街に桃花という店があって、そこでの宴会で初めて鹹蛋黄炒梭子蟹を食べたのだが、その旨さにぶっ飛んだことがある。また食べたいな…楽しみがまたひとつ増えた。

2019/06/23

突然、五本木の中華銘菜・慶Qingに行くことにした。


突然、五本木の中華銘菜・慶Qingに行きたくなって前日に予約の電話を入れる。幸い予約が取れた。当日、慶に行ってみると、宴会が2組入っていて、我々は最後の1テーブルという状態。かろうじて滑り込めたようでした。
いつもでしたら、黒板メニューから料理を選ぶのですが、今回はオーナーシェフの梁さんの提案で予算を伝えてお任せにしました。「食べたことのないものをだしますよ」とのこと。おお。それは楽しみ!梁さんは、私の好みをよくご存知ですので、安心してお任せすることができます。
粟米湯
冷製トウモロコシスープ。これは、中国料理の粟米湯ではありません。新鮮なトウモロコシを絞り、一切の調味料を加えていない、純度100%のトウモロコシスープです。季節感があり、鮮烈な香り、喉越し、甘さがあります。これは、初めての体験で、味覚が歓喜しました。
黒板に「冷製トウモロコシスープ」の文字は認識していたのですが、中国料理のランチ定食で御馴染みの粟米湯を連想してしまいます。自分で進んで注文はしないだろうこのスープ、お任せにしてよかった!
赤酒浸鷄白肝
鷄の白レバー赤酒漬け。強引に中国語表記にしてみましたが、これも中国料理ではありません。ネットリとした風味に、ドラゴンハイボール🥃がすすみます。


燒味三寶
焼き物三種盛り合わせ。この日は、焼き物を特別に所望した予約宴会が入っており、そのおかげで三種を楽しむことができました。
ちなみに、画像の手前に糖合桃(クルミの飴炊き)があるのですが、これがまた飴がパリパリという抜群の歯応えがするのです。
是日例湯(下は具)
中華銘菜・慶Qingの楽しみといえば、例湯です。具は香港風に別皿で提供され、辣味の効いた絶品醤油をつけて食べるのがサイコーなのです。
この日の例湯はスペアリブ・鷄手羽・冬瓜・乾燥ロコ貝・クコ。季節感たっぷりの冬瓜のスープ。廣東料理の醍醐味でしょう。
ところで、乾燥ロコ貝、かなりの旨味がでるんですね。缶詰のロコ貝、あんまり美味しいと思ったことがなかったので、新たな発見でした。
魷魚炒通菜
イカと空芯菜の炒め。小皿に、蝦醤、XO醤、それから蝦を激辛にした醤(謎)が添えられてきました。これらの調味料を少しづつ投下しながら楽しみます。蝦醤、XO醤の安定した美味しさもさることなら、この謎の蝦激辛も刺激的。これで焼きそばとか炒飯とか作ったら美味しそうです。
鹹檸檬蒸鮮魚
今回は、潮州産鹹檸檬を使った蒸し魚です。魚はカサゴです。今回は、二種類の鹹檸檬を使用していただきました。画像をみると、魚の腹の上に、かんきつ類の輪切りが並んで乗っているのがわかります。左の黄色味を帯びているのが漬け込んで1、2年といった比較的若いもの。右の色の濃いものが熟成が進んだものです。どちらが旨いとか旨くないとかそういうことはなく、それぞれに良さがあります。その両方の風味を同時に楽しむことができました。
これ、二種類の鹹檸檬が揃っているときでないと体験できません。二種の鹹檸檬とカサゴの美味しさが相まって、白飯が一層すすみます。

〆に冷やしつゆそばといきたいこころでしたがお腹いっぱい。これは、次回としましょう。それでは、お楽しみの甜品はこれです。
宮崎芒果布甸
宮崎産マンゴーを使ったプリン。いわゆる「絶対旨いやつ!」いやあ、ほとんど完熟マンゴーですわ。贅沢にもほどがありますよね。

突然思い立っての訪問でしたが、こんなに新しい体験をさせていただきました。いつもながらに、感謝するばかりです。

黒板メニューをみると、ワタリガニの料理がありました。次回の訪問時にまだワタリガニがありますように!そして、冷やしつゆそばも。