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2025/12/08

五本木の中華銘菜 慶Qingで忘年会2025

2025年は春夏のあまりの暑さのため宴会を主催する意欲が減退してしまい、大人数での宴会は開催せず、国内旅行ばかりしてました。秋中盤になりやっと涼しくなったので、年末に忘年会を開催することにしました。

今回は五本木の中華銘菜 慶Qingを貸切っての16名の宴会です。今回もこちらからのリクエストはしていません。慶のオーナシェフ梁さんは、私の好みを理解していますので安心して任せられるだけでなく、現地の新しい料理を積極的に取り入れるなど創意工夫を重ねていますので、宴会の度に新しい世界を見せてくれます。

当日は快晴。宴会日和となりました。

この日のメニューは以下の14品。

もう、すべてが美味しいのでいちいち「美味しい」とか「サイコー」とか書きません。
鳳城鮮魚滑(混ぜ前)

鳳城鮮魚滑(混ぜ後)

広東料理発展の中心地とされる順徳の別名・凰城を冠した刺身料理です。綺麗に盛り付けられますが、これにタレをかけて天地返しをして食べます。この料理は店ごとに味わいが異なり大抵は美味しいです。タレが勝負の分かれ目と思ってます。

醉翁鮮海皇
上海蟹の老酒漬け。2025年の上海蟹シーズンに宴会をやらなかったので、うれしい一品。世の中、上海蟹料理は沢山ありますが、突き詰めると<蒸>と<醉>に戻るのではないかというのが私の結論。

金絲海蜇皮
クラゲの細切り。いつもは肉厚なクラゲがでてくるのですが、今回は切り方を変えたようです。歯応えもいいです。

老火例煲湯
湯気で画像はぼやけてますが、広東郷土料理の神髄・例湯(スープ)です。この日のスープの具は、芥菜、雞翼、薏米あとなんだったかな。胃袋に落ちてゆくたびに心温まるものがあります。

脆皮五花腩

蜜汁叉燒肉
焼き物が二品。燒肉(しうよっ)と叉燒。広東料理店で焼き物が美味しいとほっとします。ところで、「燒肉」にカラシをつけて食べるようになったのはいつからなんでしょう?…とどうでもいいことを考えてました。

老陳皮藩茄
10年ものの陳皮を使ったトマトの蒸し物(?)。この意表を突く組み合わせ!不思議に美味しいんです。

海皇蒸水蛋
茶碗蒸し。見た目ほど味は濃くないです。

鹽焗鮮花螺
巻貝の塩釜蒸し焼き。トウガラシ、八角、ハーブで香り付けしています。こういうの好きなんですよ。この調理ならマテ貝もきっと美味しいですね。

古越龍山
この日はみんなよく飲んだ。まずはビールかドラゴンハイボールで乾杯。その後は、甕だし紹興酒、続けて古越龍山。甕だし紹興酒は雑味のある味わい。古越龍山はすっきりした味わい。甕だし紹興酒の方が好み。

蝦皮娃娃菜
干しエビと小型の白菜の煮物。蝦からいい出汁がでている。
なんとなく、冬っぽい味がするな。

茉莉煲煲飯
長粒米の香米。この香りを嗅ぐと、深呼吸したくなります。
もちろん、蝦皮娃娃菜のタレをかけて食べるわけです。

鹹魚湯蘿白
鹹魚(塩漬け発酵干し魚)の皮を焼いたものと大根の煮物。魚の皮って美味しいんだよね。カリカリと香ばしく焼いてあって、いい香り。味が沁みた大根もまたよかった。当然のように、タレは白飯にかけて食べます。

蒜茸蒸海鮮
魚と蝦のニンニクの風味の蒸し物。当然のようにハルサメも入っている。香港の海鮮市場のレストランだと帆立と春雨をニンニク風味で仕立てるのをよく見ます。あれの巨大な魚バージョン。これで16人分をまかないました。ハルサメもうまい。やっぱり、タレは白飯にかけて食べます。
桃膠西米露
桃膠(桃の木から分泌される樹液が固まったもの)とタピオカのデザート。あんなに食べたのに喉越しよくすっきりと肚に収まります。デザートは偉大です。

久しぶりの大きな宴会でした。
美味しかった。
楽しかった。
天候にも恵まれ、
宴会仲間にも恵まれ、
素晴らしいひとときでした。

参加してくれた皆さんに感謝。
美味しい料理を提供してくれた中華銘菜 慶Qingオーナーシェフの梁さんに感謝。
酔っ払い相手に適切なサービスを提供してくれたスタッフのみなさんの忍耐力に感謝。


2025/06/06

挑戦を続ける中華銘菜 慶

目黒区五本木の中華銘菜 慶 Qingでの食事。

いつもどおり予算を伝えてのお任せ。

今回は、オーナーシェフの梁さんが勉強のため福州、汕头、梅州を巡ってインスパイアされた料理がいくつか提供されました。

新洋葱濃湯
慶での夏の季節メニューにコーンポタージュがあります。これがおいしいのですが、今回は新玉葱のポタージュ。新玉葱の香り、やさしい甘みに思わず唸ってしまいました。
鳳城鯛魚滑
中華風の刺身。宴会で盛り上がる大皿料理ですが、この日は個別のポーションで提供されたのがうれしい。折角綺麗に盛り付けられての登場ですが、タレをかけてかき混ぜていただきます。
海蜇燒雞肝
クラゲと鶏レバーの焼き物。慶のクラゲって気のせいか歯応えがいいように思います。鶏レバーはパサつかずねっとりとしていていい仕上がりです。
梅干菜燒蝦
海老を乾燥梅菜で香りづけしたもの。豆豉と海老をあわせたものが好きでよくいただきますが、この組み合わせは初めて。乾燥梅菜の香り、ほどよい塩気が海老に移っています。海老の歯応えもよく、新しい経験となりました。
番茄醸鹹蛋(全景)

番茄醸鹹蛋(中身)
「塩玉子のトマト詰め」と説明を受けました。一見、ハンバーグのようで、味、食感ともに「重め」の料理かと思いました。食べてみると、そのようなことはなく至って軽やかな味わい。トマトベースのソースは「洋風のなかにしっかり中国料理」が残っていました。
蒜茸蒸蟶子魷魚
マテガイと水イカのニンニクソース蒸。香港海鮮料理の人気の帆立と春雨のニンニクソース蒸しのマテガイ&水イカ版。
味濃いめの料理で「白飯が欲しい」と思ってたら、ちゃんと一口分がでてきました。「わかっていらっしゃる」。
枸杞五指毛桃日本伊達雞煲
カセットコンロが登場しその上に土鍋が乗せられました。香りがいい。蓋を開けると薬膳の食材と伊達鶏がぐらぐらと煮たっておりました。まずは、スープがなくなるくらいまで炊き上げて、鶏をいただきます。鶏の美味しさに身体が驚きます。

土鍋に美味しそうな鶏油が残っています。その土鍋にスープをつぎ足し、再度強火で加熱してそのスープだけを楽しみました。好みで塩を一つまみいれました。
枸杞五指毛桃日本伊達雞煲(加麵)
スープだけを楽しんだあとは、麵が投入されます。薬膳鶏そばになりました。このとき、塩を一つまみと「沙茶醤の粉末版」という謎の調味料ひとつまみ投入して味変も楽しみました。
沙茶醤の粉末版
烏魚子炒飯
からすみ炒飯。ちょっと贅沢したかな。
日本宮崎芒果布甸
マンゴーピューレを使わない100%宮崎産のマンゴーを使ったマンゴープリン。初めて芒果布甸を食べたのは、福臨門魚翅海鮮酒家港島店。あまりの美味しさに気を失いそうになりました。以降、それに匹敵するマンゴープリンは横濱中華街にあった小さな売店(確か「楽食駄」だったかな?)のものだけでした。この日、数十年ぶりに福臨門での記憶が蘇りました。

今回は新しいものを沢山楽しませてくれました。挑戦を続けるその姿勢に頭が下がります。

美味しい料理を提供してくれたオーナーシェフの梁さん、適切なサービスで心地良い時間を作ってくれたスタッフのみなさんに感謝します。

2024/12/09

中華銘菜 慶 Qingで上海蟹小宴會2024

2024年の年末はいろいろと予定が入ってしまい「今シーズンは上海蟹宴会は開催しない」としていました。しかし、いろいろな病気を抱え、入退院を繰り返す友人から「入院中は慶で上海蟹を食べることだけを考えていた。是非食べに行きたい!」という切なる要請があったので急遽実施。少人数での宴会となりました。

店へのリクエストは、いつもどおり「上海蟹の「蒸、醉」が食べたい。他はお任せします。」としました。

結果は以下のとおり。

カシューナッツの飴炊き

慶での宴会では、前菜に胡桃や腰果の飴炊きが登場することがあります。表面のカリカリとした飴の歯応えがよくて、美味しいんですよ。もし、これの1Kgの袋詰めが手元にあったら1日で食べきる自信があります。

醉蟹
醉蟹のこのとろんとした甘みがたまらんですよ。やっぱりシーズンに1度は上海蟹を食べた方がよいですね。

蒸蟹(雌雄半々)
これまでに上海蟹のいろいろな調理を楽しんできましたが、最後に辿り着いたのが蒸と醉でした。やっぱり原点は大事です。
例湯
慶にはほぼいつも例湯(その日のスープ)があります。燉湯(蒸スープ)もメニューに載ってます。スープが楽しめるのは広東料理店ならでは…なのですが日本ではそうはいかないのが現状です。それだけに、慶が例湯も燉湯もメニューに載せて提供してくれていることはとても貴重なことと考えます。
脆皮雞
鶏のパリパリ揚げです。鶏のいろんな部位を試してお気に入りの部位をさがしてみましょう。気にならなければ頭も美味しいですよ。
雲南キノコの春雨煮込み
初めて食べる雲南キノコ(正式名聞きそびれ)。香りもよく、乾蝦から染みでた味わいがまたよし。おいしい。
清蒸魚
いつもどおり絶妙な火の通し加減の蒸魚。食べ応えあり。あと、小さな皿にひとくち分のごはんを添えてくれる心遣い。このタレをごはんにかけて食べると美味しいんですよ。
干菜
干菜の粥。初めて食べる。何を干したものかよくわからないけど美味しいからいいや。
紅荳薑撞奶
ショウガのしぼり汁と牛乳を混ぜて固めたもの小豆添え。
蟹を食べると身体が冷えるのでデザートで体温を上げようという配慮からショウガ濃いめ。甘さは控え目で、甘みは小豆でとる。ショウガすっごく効く!ショウガ好きの私にはこのくらいギンギンに効かせたのがちょうどいい。

ところで、薑撞奶は作るのに難儀する。自分も一時凝ってトライしたことがある。成功率30%くらい。失敗すると美味しいショウガ風味の牛乳ができる。失敗してもこれはこれで美味しい。
薑糖茶
これも上海蟹を食べて冷えた身体を温めるために、ショウガがガッツリ効いた甘いお茶...ショウガで咳き込む。いやいやショウガ好きの私にはこれくらいがいい。

美味しかった!

中華銘菜 慶 Qingならではの鉄板の美味しさを誇るものから、これまでに食べたことが無いキノコ類が使用された春雨の煮込みや謎の粥もあり、学ぶことの多い内容でした。

いつもいろんな世界を見せてくれる慶に感謝です。

2023/12/18

中華銘菜慶で生存確認上海蟹宴会2023

出会ってかれこれ半世紀近い友人たちとの忘年会。
今回も五本木の中華銘菜 慶 Qingで実施。

忘年会というよりも生存確認会といった方が正しい。

どういうわけか季節としては名残の上海蟹の宴会をする。

今回はひとり体調不良でドタキャン。大丈夫か!食事代は俺が立て替えておいたから安心しろ!

今回の内容は以下のとおり。

蒸五島生蠔

五島列島産の蒸牡蠣。冬の味覚の登場。磯の香と豊かな旨味に気絶する。

醉翁大閘蟹

牡蠣の美味しさに気絶をしていたら、酔っ払い上海蟹の登場。贅沢な味わい。紹興酒によくあう。ずっと食べていたい。

清蒸大閘蟹

紹興酒をグビグビしていたら酔っぱらってしまった。

お。蒸し上海蟹がやってきた。上海蟹のシーズンは10月中旬から11月中旬とされますが、いえいえどうしてこの旨さ。

老火例煲湯

コトコト炊き込んだ例湯(廣東スープ)。中華銘菜 慶では例湯は通常メニューで提供されています。いつも美味しい例湯を楽しませてもらっています。この日の例湯はいつもよりも長時間炊き込んだ感じがします。味わいがさらに深く感じます。美味しい。

薑茸貴妃雞

蒸し貴妃鶏、すり身生姜添え。旨味を豊富に含みテロんとした肉質、生姜を添えるとさらに複雑さを増します。なんて美味しいんだろう!

豆豉炒青菜

青菜の黒豆ソース炒め。豆豉と野菜の組み合わせって初めてかも。これはごはんが欲しくなるな。

桂花炒蟹肉

勢子蟹の蟹肉、蟹みそと玉子炒め。香港中環にある陸羽茶室の名菜のひとつに、珊瑚炒桂花翅という料理があります。蟹みそと散翅の炒め物でとても美味しい。さらに、浙江醋を少したらしていただくとパッーと味が広がり、味の奥行がひろがります。それだけで食べてももちろん美味しいのですが、白飯にのせて食べるとなんとも贅沢な味わいになります。今回は予算の関係で散翅はないのですが、遜色のない美味しいものが登場してきました。感動しました。

清蒸鮮活魚

オナガグロの蒸しもの。なんともかわいらしい顔の魚です。魚の下に油揚げが敷いてあってこれも味を吸い込んで美味しいじゃありませんか!この魚、オナガグロって言うのですね。魚の種類まるで詳しくないのですがこんなに美味しい魚があるのですね。まだまだ勉強が足りません。


茉莉煲煲飯

白飯(香米)。香りのよさに、目がクラクラします。

鹹檸檬炒飯

炒飯塩漬け檸檬風味。余った白飯は炒飯となって再登場です。清々しいレモンの香気とともにテーブルに運ばれると歓喜の声があがります。あり得ない美味しさでした。これ最初に考えたひと、天才ですよ。またひとつ世界が広がりました。ありがとうございます!

薑糖茶

生姜茶。蟹は身体を冷やしますので、甘い生姜茶で身体を整えます。

桃膠西米露

桃の木の樹脂とタピオカのココナツスープ(デザート)。

桃の木の樹脂なんて初めて食べます。クネクネして歯応えもよし。


生きててよかった。

こんなに美味しいものを、50年近い付き合いのおバカな友人たちと一緒に食べることのできる幸せ。みんな俺と友達になってくれてありがとう。感謝感謝。

それから、いつも美味しい料理を提供してくれるオーナーシェフの梁さん、ならびに酔っ払い相手に適切なサービスを提供してくれたスタッフのみなさんに感謝。

この年中行事が永遠に続いて欲しいけれど、永遠なんてありません。いつか終わりを迎えます。それだけに、これからもひとつひとつの宴会を大事にしていきたいと心に誓うのでした。