2024年の年末はいろいろと予定が入ってしまい「今シーズンは上海蟹宴会は開催しない」としていました。しかし、いろいろな病気を抱え、入退院を繰り返す友人から「入院中は慶で上海蟹を食べることだけを考えていた。是非食べに行きたい!」という切なる要請があったので急遽実施。少人数での宴会となりました。
店へのリクエストは、いつもどおり「上海蟹の「蒸、醉」が食べたい。他はお任せします。」としました。
結果は以下のとおり。
カシューナッツの飴炊き
慶での宴会では、前菜に胡桃や腰果の飴炊きが登場することがあります。表面のカリカリとした飴の歯応えがよくて、美味しいんですよ。もし、これの1Kgの袋詰めが手元にあったら1日で食べきる自信があります。
醉蟹
醉蟹のこのとろんとした甘みがたまらんですよ。やっぱりシーズンに1度は上海蟹を食べた方がよいですね。
これまでに上海蟹のいろいろな調理を楽しんできましたが、最後に辿り着いたのが蒸と醉でした。やっぱり原点は大事です。
例湯
慶にはほぼいつも例湯(その日のスープ)があります。燉湯(蒸スープ)もメニューに載ってます。スープが楽しめるのは広東料理店ならでは…なのですが日本ではそうはいかないのが現状です。それだけに、慶が例湯も燉湯もメニューに載せて提供してくれていることはとても貴重なことと考えます。
いつもどおり絶妙な火の通し加減の蒸魚。食べ応えあり。あと、小さな皿にひとくち分のごはんを添えてくれる心遣い。このタレをごはんにかけて食べると美味しいんですよ。
干菜の粥。初めて食べる。何を干したものかよくわからないけど美味しいからいいや。
ショウガのしぼり汁と牛乳を混ぜて固めたもの小豆添え。
蟹を食べると身体が冷えるのでデザートで体温を上げようという配慮からショウガ濃いめ。甘さは控え目で、甘みは小豆でとる。ショウガすっごく効く!ショウガ好きの私にはこのくらいギンギンに効かせたのがちょうどいい。
ところで、薑撞奶は作るのに難儀する。自分も一時凝ってトライしたことがある。成功率30%くらい。失敗すると美味しいショウガ風味の牛乳ができる。失敗してもこれはこれで美味しい。
薑糖茶
これも上海蟹を食べて冷えた身体を温めるために、ショウガがガッツリ効いた甘いお茶...ショウガで咳き込む。いやいやショウガ好きの私にはこれくらいがいい。
中華銘菜 慶 Qingならではの鉄板の美味しさを誇るものから、これまでに食べたことが無いキノコ類が使用された春雨の煮込みや謎の粥もあり、学ぶことの多い内容でした。
いつもいろんな世界を見せてくれる慶に感謝です。