2019/06/30

ワタリガニが食べたくなって、二週続けて中華銘菜・慶Qingに行くことにした。

先週の慶Qing訪問で、ワタリガニ料理があることを知り、どうしても食べたくなってしまい再訪。

前日に予約を入れ、テーブルを確保。その際、ワタリガニの入荷があれば取り置きを依頼しました。当日、店に行ってみると、満席。ギリギリ滑り込めたようです。嬉しいことに、ワタリガニも確保していただけました。

オーナーシェフの梁さんから、ワタリガニの調理をどうするか?と問われました。粤菜で蟹料理というと、香港で鏞記や福臨門で食べた薑葱焗肉蟹が最初に思い出されます。薑葱焗肉蟹は、日本でなら、肉蟹の代わりにノコギリガザミを使うのだろうと推測しますが、お値段的に敷居が高い。しかし、ワタリガニなら手が届く!ので、薑葱(ショウガとネギ)で調理してもらうことにしました。オーナーシェフの梁さんの提案で、「皮蛋を入れるとさらに美味しい」とのことなので、加皮蛋。どんな味になるのかな?楽しみです。

今回も、予算を伝え、お任せにしました。すばらしい料理の数々に大満足の内容となりました。

2019/06/29のメニューはこんな感じ。
1.白切鷄(温菜)
茹で鶏を冷菜ではなく温かい状態で登場。清蒸魚のように香味野菜とタレがかかっている。冷菜の白切鷄とは違う美味しさがあります。

2.白飯

白切鷄のタレをごはんにかけたら美味しいだろうなあ…と思っていたら出てきました。梁さん!わかってらっしゃる!

3.是日例湯


慶Qingでのお楽しみの例湯。今日は、冬瓜、排骨、干貝、鷄翼。やっぱり、心と細胞に沁み渡ります。粤菜の神髄はスープですよ!

4.海胆滑蛋
海胆入りの玉子のふわふわ炒めと言えばいいでしょうか。随分と贅沢なものがでてきました。海胆でしょ?フワフワの玉子炒めでしょ?美味しいに決まってんじゃん!


味を変化させるために、XO醤と紅醋が提供されましたが、これを使う前に、卵は食べてしまいました。ので、XO醤はドラゴンハイボールのつまみに、紅醋は健康のため飲んでしまいました。

5.葱薑皮蛋炒梭子蟹
本日の白眉。ワタリガニのネギショウガピータン炒め。もしかすると、「炒」ではなく、「焗」にしているかも。大量に投入された葱薑の香りだけで、ご飯3杯はイケるかな。そして、皮蛋の威力がまた凄い。皮蛋に火を通すとこんなに美味しくなるのか!これには驚きました。この料理の主役は、蟹ではなく葱なような気がしてます。

6.啫啫海鮮時菜煲
エビ、イカ、ホタテと季節野菜の土鍋煮。ジュウジュウと唸りをあげての登場です。
見た目、葱薑皮蛋炒梭子蟹の餡と同じ色としていたので、「まさかの同じ味?」と動揺しましたが、そんなことは全然なくって、こっちは蝦米辣椒醤で少し辛味をつけたスープで全く風味が異なります。

7.葱叉燒冷麵
初めて慶Qingで宴会をしたときの〆がこの葱叉燒冷麵。そのときの感動再び。おそらくは韓国冷麵にヒントを得たと思われるこれは、どこまでも透き通ったスープに冷水でキンキンに締めた麵がよく合って、喉越しが最高なのです。

8.抹茶月餅と普洱茶
おなか一杯だったので、甜品は無理だなあ…とか思っていたら、ちょうどよい大きさの月餅登場。よくわかってらっしゃる!抹茶の風味が良く効いて、美味しい!空腹だったら、この月餅3個はイケるかも…などととりとめのないことを考えておりました。

大感謝と大満足で店をでる。帰り際、皮蛋を加えたワタリガニが美味しかったことを伝えると、「鹹蛋も美味しいですよ!」とのこと。
そうだ!忘れてた!鹹蛋黄とワタリガニの炒めが激旨なのだった。もう、20年位前だろうか?横浜中華街に桃花という店があって、そこでの宴会で初めて鹹蛋黄炒梭子蟹を食べたのだが、その旨さにぶっ飛んだことがある。また食べたいな…楽しみがまたひとつ増えた。