2019/08/25

南粤美食で夏宴会2019

毎年夏になると、「アロハ祭」と称し、ドレスコードを設定した宴会を実施しています。バカバカしいほどド派手なアロハや間抜けなリゾートファッションで集まると、場は華やいだ雰囲気になり、皆の気分もUPします。そういうプラスの効果って、素晴らしいと思ってます。みなさまも、是非お試しください。
大頭菜(原型)
雷干
蝦乾
大頭菜(細切り)
蝦雲吞
2019年のアロハ祭は、昨年に引き続き南粤美食での開催となりました。
今回は、香港で好んで食べられている料理…粤菜というよりは香港菜と呼んでもいいような料理群と、かつて香港九龍にありました<四海佛笑樓海鮮酒家>で美味しかった料理を、私の古い記憶を頼りに再現を企画しました。
事前に2パターンのコース料理を組み立てて、黄老闆に提示。これをベースに、黄老闆の考えを反映していただいて、当日を迎えました。
宴会当日は、少し早めに店に行って最終打ち合わせ。味付け、調理方法の確認をして宴会となりました。

以前なら、事前に作成したコース内容をベースに黄老闆と会話をしながら入念に料理を決めていたのですが、南粤美食の人気が高まるにつれ、会話をする時間はほとんどなくなりました。対策として、上記のようにいくつかのパターンを用意して、あとはお任せという方式を取るようにしています。

今回の結果は、以下のとおり。
 豉油鷄
いきなりごはんアイテム登場です。豉油鷄が美味しい店は間違いないです。もちろん、南粤美食も間違いないです。
宴会当日の打ち合わせで「鷄頭、つける?」との質問に「もちろん」と回答。意外な質問だと思ったのですが、やっぱり確認しますよね?私の宴会で、鷄頭をみて嫌がるひとはひとりもないことが嬉しいです。
 西洋菜紅蘿蔔陳腎豬蹍湯
今回は、西洋菜の老火湯を依頼。香りだけで、意識は香港まで飛びました。奥深い美味しさとともに、身体も心も癒すそのスープは「毎日でも飲みたい!」そう思わせるものがありました。
椒鹽粟米・香炸鴨舌
夏らしいトウモロコシの揚げものと、アヒルの舌の香り揚げ。酒を呼ぶ邪悪な二品。
鹹蛋黄蝦碌
塩漬け発酵卵の黄身を大蝦にまぶして揚げたもの。宴会当日の打ち合わせでは、「殻は取り除くか?」と質問されました。食べやすさを優先するのなら殻は取り除くべきなのですが、殻からは、旨味と歯応え、そして香ばしさがでますので、つけたままにしてもらいました。やっぱりこの判断は正しかったようで、皮ごとバリバリ食べられました。美味しい!本当に美味しい!!
 冬瓜炆蝦乾雷干
これは黄老闆の提案によるもの。季節の冬瓜を蝦乾、雷干といった乾貨とその戻し汁とともに煮たもの。乾貨の香りと旨味を吸った冬瓜の美味しさといったら!
大頭菜蒸多寶魚
魚は、漬物やら豆やら根菜やらと煮たものが好き。季節的には涼瓜と煮ると大変に美味しいのですが、他の料理と素材が重なるため、中山縣産の大頭菜のつけものと魚を合わせて蒸すことにしました。煮るとコース全体が重くなるための判断です。
今回は、鰈を指定。大頭菜の塩気と風味が魚の身に移って、大変なおいしさに変身しました。漬もの最強です!
涼瓜炆排骨
季節のニガウリは、排骨とともに炒め煮に。実に粤菜らしい一品です。今回は、苦みの強いニガウリを使っていただきました。子供の頃、始めて食べたニガウリの苦さには辟易したものですが、大人になってからは、この苦さこそが暑気払いであり快感となりました。歯応え、香り、申し分のない一品でした。
蝦子撈麵
久しぶりに宴会で蝦子撈麵を依頼しました。南粤美食の蝦子撈麵は、冷水で〆てから油と蝦子を和えて提供されます。香港でも味わえない格別の美味しさがあります。味変用に蝦雲吞のスープも登場です。これをちょっとかけて食べるとまた美味しさやのど越しが変わってよいのです。
清補涼鷄蛋糖水
夏の宴会であれば、甜品は緑豆沙が基本かとは思いますが、今回はやや古風な糖水にしてもらいました。
ご覧の通り茹で卵が入ってます。うっかりしていたのですが、宴会の〆にでてきても、ゆで卵を胃袋にいれるスペースが残ってないひとが続出。
これは幹事である私の失態。鶉の茹で卵にしてもらえばよかった。大反省です。

美味しかった。夢のように美味しい料理の連続だった。今回も手間のかかる料理を「ムヅカシイ」と愚痴りながら笑顔で作ってくれた黄老闆に大感謝。

楽しかった。昼下がりの南粤美食の2階は、ローズホテルに照りつける太陽光が反射して、なんとも気だるいいい時間が過ぎていきます。たとえるなら、香港大澳の客のいないレストランでダラダラと友人たちとしょうもない話をして過ごすのと似ています…といえばイメージしやすいだろうか?いや、もっと分かりにくいか。まあ、いいや。こういう時間を共有してくれる友人たちにも感謝。

こういう内容の宴会をやると、次回は何をやろうか?とワクワクします。