2025年は春夏のあまりの暑さのため宴会を主催する意欲が減退してしまい、大人数での宴会は開催せず、国内旅行ばかりしてました。秋中盤になりやっと涼しくなったので、年末に忘年会を開催することにしました。
今回は五本木の中華銘菜 慶Qingを貸切っての16名の宴会です。今回もこちらからのリクエストはしていません。慶のオーナシェフ梁さんは、私の好みを理解していますので安心して任せられるだけでなく、現地の新しい料理を積極的に取り入れるなど創意工夫を重ねていますので、宴会の度に新しい世界を見せてくれます。
当日は快晴。宴会日和となりました。
この日のメニューは以下の14品。
もう、すべてが美味しいのでいちいち「美味しい」とか「サイコー」とか書きません。
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| 鳳城鮮魚滑(混ぜ前) |
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| 鳳城鮮魚滑(混ぜ後) |
広東料理発展の中心地とされる順徳の別名・凰城を冠した刺身料理です。綺麗に盛り付けられますが、これにタレをかけて天地返しをして食べます。この料理は店ごとに味わいが異なり大抵は美味しいです。タレが勝負の分かれ目と思ってます。
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| 醉翁鮮海皇 |
上海蟹の老酒漬け。2025年の上海蟹シーズンに宴会をやらなかったので、うれしい一品。世の中、上海蟹料理は沢山ありますが、突き詰めると<蒸>と<醉>に戻るのではないかというのが私の結論。
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| 金絲海蜇皮 |
クラゲの細切り。いつもは肉厚なクラゲがでてくるのですが、今回は切り方を変えたようです。歯応えもいいです。
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| 老火例煲湯 |
湯気で画像はぼやけてますが、広東郷土料理の神髄・例湯(スープ)です。この日のスープの具は、芥菜、雞翼、薏米あとなんだったかな。胃袋に落ちてゆくたびに心温まるものがあります。
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| 脆皮五花腩 |
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| 蜜汁叉燒肉 |
焼き物が二品。燒肉(しうよっ)と叉燒。広東料理店で焼き物が美味しいとほっとします。ところで、「燒肉」にカラシをつけて食べるようになったのはいつからなんでしょう?…とどうでもいいことを考えてました。
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| 蝦皮娃娃菜 |
干しエビと小型の白菜の煮物。蝦からいい出汁がでている。
なんとなく、冬っぽい味がするな。
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| 茉莉煲煲飯 |
長粒米の香米。この香りを嗅ぐと、深呼吸したくなります。もちろん、蝦皮娃娃菜のタレをかけて食べるわけです。
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| 鹹魚湯蘿白 |
鹹魚(塩漬け発酵干し魚)の皮を焼いたものと大根の煮物。魚の皮って美味しいんだよね。カリカリと香ばしく焼いてあって、いい香り。味が沁みた大根もまたよかった。当然のように、タレは白飯にかけて食べます。
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| 蒜茸蒸海鮮 |
魚と蝦のニンニクの風味の蒸し物。当然のようにハルサメも入っている。香港の海鮮市場のレストランだと帆立と春雨をニンニク風味で仕立てるのをよく見ます。あれの巨大な魚バージョン。これで16人分をまかないました。ハルサメもうまい。やっぱり、タレは白飯にかけて食べます。
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| 桃膠西米露 |
桃膠(桃の木から分泌される樹液が固まったもの)とタピオカのデザート。あんなに食べたのに喉越しよくすっきりと肚に収まります。デザートは偉大です。
久しぶりの大きな宴会でした。
天候にも恵まれ、
宴会仲間にも恵まれ、
素晴らしいひとときでした。
参加してくれた皆さんに感謝。
美味しい料理を提供してくれた中華銘菜 慶Qingオーナーシェフの梁さんに感謝。
酔っ払い相手に適切なサービスを提供してくれたスタッフのみなさんの忍耐力に感謝。