2015/01/18

大珍樓本店で、粤菜新年會。

2015年を迎え、新年會を開催しました。

今回のテーマは、ズバリ醉湖海鮮酒家です。
醉湖海鮮酒家は、香港灣仔にあった廣東料理店。びっくりするほどまずい料理もありましたが、心と身体に沁み込む、どこか懐かしいしみじみとした飾らない郷土料理で大変に人気がありました。日本にも沢山のファンがいましたが、2005年頃に閉店。その名菜の数々は十数年の年月を経てもなお語り草となっいます。そして、醉湖海鮮酒家閉店以降、これに代わり得る店をいまだ発掘できておりません。


今回の新年會を機会に、その醉湖海鮮酒家の名菜をメインに季節感のある料理で組み立ててみました。もちろん、日本では食材の調達に限界がありますし、なによりも作り手が異なりますからまったく同じに再現できるわけではありません。醉湖海鮮酒家のエッセンスが少しでも蘇り、それが宴会出席者に伝わればそれで成功だと考えていました。

菜單は以下のとおり。
  1. 燒味拼盤
  2. 老火湯(紅蘿蔔・蓮藕・痩肉・花生・冬菇)
  3. 大良炒牛奶
  4. 蝦醤碎炸鷄
  5. 清炒芥蘭
  6. 蝦子生根荳腐(生根はなかったので、烤腐で代用)
  7. 蘿蔔煮魚
  8. 臘味煲仔飯
  9. 双輝美甜點(流沙飽、馬來糕)

「『醉湖海鮮酒家』といったら、鹹魚鷄粒煲仔飯だよね?」という聲もあるかと思いますが、ここでは季節の自家製臘肉を使った臘味煲仔飯にしています。



さて、宴会当日。期待を膨らませて臨みましたが、なんと大珍樓は自らの解釈によって、期待を遥かに上回る素晴らしい内容で応えてくれました。一皿一皿が登場するたびに溢れ出る当時の記憶と香港風味に涙目になるものまででる始末。醉湖海鮮酒家の名菜は、新しい息吹とともに大珍樓の名菜になりました。

やっと、日本で醉湖海鮮酒家のエッセンスを再現できました。日本の廣東料理店だって、こんなに素晴らしいものができることを証明できたのです。これまで、何度もトライしてもなかなか突破できない壁をとうとう突き破ることができました。

年の初めの素晴らしい宴会。参加してくれた仲間に感謝!いつもめんどくさいリクエストに快く対応してくれる大珍樓に感謝!!

燒味拼盤

是日老火湯の具
(紅蘿蔔・蓮藕・痩肉・花生・冬菇)

是日老火湯
(紅蘿蔔・蓮藕・痩肉・花生・冬菇)

大良炒牛奶

蝦醤碎炸鷄

蝦子生根荳腐
(生根はなかったので、烤腐で代用)

清炒芥蘭

蘿蔔煮魚

臘味煲仔飯・仕上げ中

臘味煲仔飯

流沙飽

流沙飽

馬來糕

ごちそうさまでした!
2015年もよろしくおつきあいください。