2025/06/06

挑戦を続ける中華銘菜 慶

目黒区五本木の中華銘菜 慶 Qingでの食事。

いつもどおり予算を伝えてのお任せ。

今回は、オーナーシェフの梁さんが勉強のため福州、汕头、梅州を巡ってインスパイアされた料理がいくつか提供されました。

新洋葱濃湯
慶での夏の季節メニューにコーンポタージュがあります。これがおいしいのですが、今回は新玉葱のポタージュ。新玉葱の香り、やさしい甘みに思わず唸ってしまいました。
鳳城鯛魚滑
中華風の刺身。宴会で盛り上がる大皿料理ですが、この日は個別のポーションで提供されたのがうれしい。折角綺麗に盛り付けられての登場ですが、タレをかけてかき混ぜていただきます。
海蜇燒雞肝
クラゲと鶏レバーの焼き物。慶のクラゲって気のせいか歯応えがいいように思います。鶏レバーはパサつかずねっとりとしていていい仕上がりです。
梅干菜燒蝦
海老を乾燥梅菜で香りづけしたもの。豆豉と海老をあわせたものが好きでよくいただきますが、この組み合わせは初めて。乾燥梅菜の香り、ほどよい塩気が海老に移っています。海老の歯応えもよく、新しい経験となりました。
番茄醸鹹蛋(全景)

番茄醸鹹蛋(中身)
「塩玉子のトマト詰め」と説明を受けました。一見、ハンバーグのようで、味、食感ともに「重め」の料理かと思いました。食べてみると、そのようなことはなく至って軽やかな味わい。トマトベースのソースは「洋風のなかにしっかり中国料理」が残っていました。
蒜茸蒸蟶子魷魚
マテガイと水イカのニンニクソース蒸。香港海鮮料理の人気の帆立と春雨のニンニクソース蒸しのマテガイ&水イカ版。
味濃いめの料理で「白飯が欲しい」と思ってたら、ちゃんと一口分がでてきました。「わかっていらっしゃる」。
枸杞五指毛桃日本伊達雞煲
カセットコンロが登場しその上に土鍋が乗せられました。香りがいい。蓋を開けると薬膳の食材と伊達鶏がぐらぐらと煮たっておりました。まずは、スープがなくなるくらいまで炊き上げて、鶏をいただきます。鶏の美味しさに身体が驚きます。

土鍋に美味しそうな鶏油が残っています。その土鍋にスープをつぎ足し、再度強火で加熱してそのスープだけを楽しみました。好みで塩を一つまみいれました。
枸杞五指毛桃日本伊達雞煲(加麵)
スープだけを楽しんだあとは、麵が投入されます。薬膳鶏そばになりました。このとき、塩を一つまみと「沙茶醤の粉末版」という謎の調味料ひとつまみ投入して味変も楽しみました。
沙茶醤の粉末版
烏魚子炒飯
からすみ炒飯。ちょっと贅沢したかな。
日本宮崎芒果布甸
マンゴーピューレを使わない100%宮崎産のマンゴーを使ったマンゴープリン。初めて芒果布甸を食べたのは、福臨門魚翅海鮮酒家港島店。あまりの美味しさに気を失いそうになりました。以降、それに匹敵するマンゴープリンは横濱中華街にあった小さな売店(確か「楽食駄」だったかな?)のものだけでした。この日、数十年ぶりに福臨門での記憶が蘇りました。

今回は新しいものを沢山楽しませてくれました。挑戦を続けるその姿勢に頭が下がります。

美味しい料理を提供してくれたオーナーシェフの梁さん、適切なサービスで心地良い時間を作ってくれたスタッフのみなさんに感謝します。