2015/01/25

招来川菜館で、四川伝統料理に歓喜する

友人から、「面白そうな四川料理店をみつけたので宴会やろう!」との嬉しいお誘いだ。店のサイトをみると四川伝統料理を提供しているようだ。これは、期待大ではないか!

予約時の友人のリクエストは、以下の2点。
1. 四川の郷土料理であること
2. 辛くないものから激辛までバランス良く組んでください。

店は、このリクエストを快く引き受けてくれたとのことです。このリクエストが、店の「本場モードスイッチ」を押してしまったようで、事前に送られてきたメニューには、次のメッセージが添えられていたそうです。


<メッセージ>
四川の伝統料理に欠かせない材料、唐辛子と山椒と豆瓣醤と泡菜(これが一番大切)の味と香りが楽しめる料理を選ばせて頂きました。四川に行かれた事のある方であれば、納得して頂けると思います。


<菜單>
【涼 菜】
陳皮鸡翅
紅油豬耳
椒蒜茄子
老坛子泡菜
二姐兎丁
鹵醤牛肉

【熱 菜】
干焼鲤魚
泡椒牛蛙
香辣鯰魚
金湯牛肉
锅盔小炒肉
金鈎时蔬

【 湯 】
黄豆煨老鸭

【小 吃】
芽菜炒飯
甜燒白

【 茶 】
四川紅白茶

おお!ウサギ、ウシガエル、ナマズ・・・ワクワクするような食材が使われるのだな。四川料理はあまり食べないから、料理名だけではどんな調理になるか想像がつかないな。锅盔・・・これなんだかわからない。グーグルで調べてみると、ナンというかピタパンというかパンのようなものにいろいろ挟んで食べるものらしい・・・期待値MAX!

さて、お楽しみの宴会当日。招来川菜館は、西武鉄道多摩湖線一橋学園駅にある。駅を降り立つと、真冬の横浜より2度は温度低いんじゃないだろうか?すっげー寒い。駅を降りてちょっと歩いたらすぐに店は見つかった。「美味しさオーラ」をまったく感じさせないその佇まいに、却って力を秘めた恐ろしさを感じるのでした。
「美味しさオーラ」をまったく感じさせない佇まい

店の間口に較べて意外に奥行きがあり、立派な個室がある

高そうな工芸品

シックな店内

登場してきた料理の数々は、以下のとおり。


陳皮鸡翅

椒蒜茄子

紅油豬耳

老坛子泡菜

二姐兎丁

鹵醤牛肉(黄色いのは、鹹蛋黄)

干焼鲤魚

泡椒牛蛙

香辣鯰魚

锅盔小炒肉

金湯牛肉

金鈎时蔬
季節野菜(この日は福立菜)炒め上湯スープがけ

黄豆煨老鸭

芽菜炒飯

甜燒白(全体)

甜燒白(断面)



料理の色はどれも赤かったり、黒かったり。しかし、どれひとつとして同じ味ではありません。また、四川料理の宴会では、初めに激辛がでてきて味覚が痺れてしまい、あとの料理の味がよくわからないということがまれにあります。ここではそういったこともなく、辛さや痺れがいつまでも残らず、しっかりと抜けていき次の料理の味がしっかりと味わえました。予約時のリクエストが効いているのかもしれません。

どの料理もすばらしく、とりわけ、干焼鲤魚と香辣鯰魚の美味しさには度肝を抜かれました。
さらに、炒飯がでたあとに、我々はパニックになりました。中国料理の宴会では、炭水化物系の料理のあとはデザートがでてくるのが通例です。しかし、この日にでてきたのは、豚肉が山になったもの。もう「もうお腹いっぱいだよ!食べられないよ!」状態でもう一品の登場で動揺しましたが、これがなんとデザート。黒米)を甘く炊いたものに、豚肉にあんこを塗りつけたもので覆ったもの。
意外な組み合わせに、軽いカルチャーショックを受けました。しかし、これがとても美味しい。「デザートは別腹」を実証することになりました。

今回も素晴らしい宴会となりました。すばらしい店を発掘し、招待してくれた友に感謝です!