先週の慶Qing訪問で、ワタリガニ料理があることを知り、どうしても食べたくなってしまい再訪。
前日に予約を入れ、テーブルを確保。その際、ワタリガニの入荷があれば取り置きを依頼しました。当日、店に行ってみると、満席。ギリギリ滑り込めたようです。嬉しいことに、ワタリガニも確保していただけました。
オーナーシェフの梁さんから、ワタリガニの調理をどうするか?と問われました。粤菜で蟹料理というと、香港で鏞記や福臨門で食べた薑葱焗肉蟹が最初に思い出されます。薑葱焗肉蟹は、日本でなら、肉蟹の代わりにノコギリガザミを使うのだろうと推測しますが、お値段的に敷居が高い。しかし、ワタリガニなら手が届く!ので、薑葱(ショウガとネギ)で調理してもらうことにしました。オーナーシェフの梁さんの提案で、「皮蛋を入れるとさらに美味しい」とのことなので、加皮蛋。どんな味になるのかな?楽しみです。
今回も、予算を伝え、お任せにしました。すばらしい料理の数々に大満足の内容となりました。
2019/06/29のメニューはこんな感じ。
1.白切鷄(温菜)
茹で鶏を冷菜ではなく温かい状態で登場。清蒸魚のように香味野菜とタレがかかっている。冷菜の白切鷄とは違う美味しさがあります。
2.白飯
白切鷄のタレをごはんにかけたら美味しいだろうなあ…と思っていたら出てきました。梁さん!わかってらっしゃる!
3.是日例湯
慶Qingでのお楽しみの例湯。今日は、冬瓜、排骨、干貝、鷄翼。やっぱり、心と細胞に沁み渡ります。粤菜の神髄はスープですよ!
4.海胆滑蛋
海胆入りの玉子のふわふわ炒めと言えばいいでしょうか。随分と贅沢なものがでてきました。海胆でしょ?フワフワの玉子炒めでしょ?美味しいに決まってんじゃん!
味を変化させるために、XO醤と紅醋が提供されましたが、これを使う前に、卵は食べてしまいました。ので、XO醤はドラゴンハイボールのつまみに、紅醋は健康のため飲んでしまいました。
5.葱薑皮蛋炒梭子蟹
本日の白眉。ワタリガニのネギショウガピータン炒め。もしかすると、「炒」ではなく、「焗」にしているかも。大量に投入された葱薑の香りだけで、ご飯3杯はイケるかな。そして、皮蛋の威力がまた凄い。皮蛋に火を通すとこんなに美味しくなるのか!これには驚きました。この料理の主役は、蟹ではなく葱なような気がしてます。
6.啫啫海鮮時菜煲
エビ、イカ、ホタテと季節野菜の土鍋煮。ジュウジュウと唸りをあげての登場です。
見た目、葱薑皮蛋炒梭子蟹の餡と同じ色としていたので、「まさかの同じ味?」と動揺しましたが、そんなことは全然なくって、こっちは蝦米辣椒醤で少し辛味をつけたスープで全く風味が異なります。
7.葱叉燒冷麵
初めて慶Qingで宴会をしたときの〆がこの葱叉燒冷麵。そのときの感動再び。おそらくは韓国冷麵にヒントを得たと思われるこれは、どこまでも透き通ったスープに冷水でキンキンに締めた麵がよく合って、喉越しが最高なのです。
8.抹茶月餅と普洱茶
おなか一杯だったので、甜品は無理だなあ…とか思っていたら、ちょうどよい大きさの月餅登場。よくわかってらっしゃる!抹茶の風味が良く効いて、美味しい!空腹だったら、この月餅3個はイケるかも…などととりとめのないことを考えておりました。
大感謝と大満足で店をでる。帰り際、皮蛋を加えたワタリガニが美味しかったことを伝えると、「鹹蛋も美味しいですよ!」とのこと。
そうだ!忘れてた!鹹蛋黄とワタリガニの炒めが激旨なのだった。もう、20年位前だろうか?横浜中華街に桃花という店があって、そこでの宴会で初めて鹹蛋黄炒梭子蟹を食べたのだが、その旨さにぶっ飛んだことがある。また食べたいな…楽しみがまたひとつ増えた。
2019/06/30
2019/06/23
突然、五本木の中華銘菜・慶Qingに行くことにした。
突然、五本木の中華銘菜・慶Qingに行きたくなって前日に予約の電話を入れる。幸い予約が取れた。当日、慶に行ってみると、宴会が2組入っていて、我々は最後の1テーブルという状態。かろうじて滑り込めたようでした。
いつもでしたら、黒板メニューから料理を選ぶのですが、今回はオーナーシェフの梁さんの提案で予算を伝えてお任せにしました。「食べたことのないものをだしますよ」とのこと。おお。それは楽しみ!梁さんは、私の好みをよくご存知ですので、安心してお任せすることができます。
粟米湯
冷製トウモロコシスープ。これは、中国料理の粟米湯ではありません。新鮮なトウモロコシを絞り、一切の調味料を加えていない、純度100%のトウモロコシスープです。季節感があり、鮮烈な香り、喉越し、甘さがあります。これは、初めての体験で、味覚が歓喜しました。黒板に「冷製トウモロコシスープ」の文字は認識していたのですが、中国料理のランチ定食で御馴染みの粟米湯を連想してしまいます。自分で進んで注文はしないだろうこのスープ、お任せにしてよかった!
赤酒浸鷄白肝
鷄の白レバー赤酒漬け。強引に中国語表記にしてみましたが、これも中国料理ではありません。ネットリとした風味に、ドラゴンハイボール🥃がすすみます。
燒味三寶
焼き物三種盛り合わせ。この日は、焼き物を特別に所望した予約宴会が入っており、そのおかげで三種を楽しむことができました。ちなみに、画像の手前に糖合桃(クルミの飴炊き)があるのですが、これがまた飴がパリパリという抜群の歯応えがするのです。
是日例湯(下は具)
中華銘菜・慶Qingの楽しみといえば、例湯です。具は香港風に別皿で提供され、辣味の効いた絶品醤油をつけて食べるのがサイコーなのです。この日の例湯はスペアリブ・鷄手羽・冬瓜・乾燥ロコ貝・クコ。季節感たっぷりの冬瓜のスープ。廣東料理の醍醐味でしょう。
ところで、乾燥ロコ貝、かなりの旨味がでるんですね。缶詰のロコ貝、あんまり美味しいと思ったことがなかったので、新たな発見でした。
魷魚炒通菜
イカと空芯菜の炒め。小皿に、蝦醤、XO醤、それから蝦を激辛にした醤(謎)が添えられてきました。これらの調味料を少しづつ投下しながら楽しみます。蝦醤、XO醤の安定した美味しさもさることなら、この謎の蝦激辛も刺激的。これで焼きそばとか炒飯とか作ったら美味しそうです。
鹹檸檬蒸鮮魚
今回は、潮州産鹹檸檬を使った蒸し魚です。魚はカサゴです。今回は、二種類の鹹檸檬を使用していただきました。画像をみると、魚の腹の上に、かんきつ類の輪切りが並んで乗っているのがわかります。左の黄色味を帯びているのが漬け込んで1、2年といった比較的若いもの。右の色の濃いものが熟成が進んだものです。どちらが旨いとか旨くないとかそういうことはなく、それぞれに良さがあります。その両方の風味を同時に楽しむことができました。これ、二種類の鹹檸檬が揃っているときでないと体験できません。二種の鹹檸檬とカサゴの美味しさが相まって、白飯が一層すすみます。
〆に冷やしつゆそばといきたいこころでしたがお腹いっぱい。これは、次回としましょう。それでは、お楽しみの甜品はこれです。
宮崎芒果布甸
宮崎産マンゴーを使ったプリン。いわゆる「絶対旨いやつ!」いやあ、ほとんど完熟マンゴーですわ。贅沢にもほどがありますよね。突然思い立っての訪問でしたが、こんなに新しい体験をさせていただきました。いつもながらに、感謝するばかりです。
黒板メニューをみると、ワタリガニの料理がありました。次回の訪問時にまだワタリガニがありますように!そして、冷やしつゆそばも。
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