突然、五本木の中華銘菜・慶Qingに行きたくなって前日に予約の電話を入れる。幸い予約が取れた。当日、慶に行ってみると、宴会が2組入っていて、我々は最後の1テーブルという状態。かろうじて滑り込めたようでした。
いつもでしたら、黒板メニューから料理を選ぶのですが、今回はオーナーシェフの梁さんの提案で予算を伝えてお任せにしました。「食べたことのないものをだしますよ」とのこと。おお。それは楽しみ!梁さんは、私の好みをよくご存知ですので、安心してお任せすることができます。
粟米湯
冷製トウモロコシスープ。これは、中国料理の粟米湯ではありません。新鮮なトウモロコシを絞り、一切の調味料を加えていない、純度100%のトウモロコシスープです。季節感があり、鮮烈な香り、喉越し、甘さがあります。これは、初めての体験で、味覚が歓喜しました。黒板に「冷製トウモロコシスープ」の文字は認識していたのですが、中国料理のランチ定食で御馴染みの粟米湯を連想してしまいます。自分で進んで注文はしないだろうこのスープ、お任せにしてよかった!
赤酒浸鷄白肝
鷄の白レバー赤酒漬け。強引に中国語表記にしてみましたが、これも中国料理ではありません。ネットリとした風味に、ドラゴンハイボール🥃がすすみます。
燒味三寶
焼き物三種盛り合わせ。この日は、焼き物を特別に所望した予約宴会が入っており、そのおかげで三種を楽しむことができました。ちなみに、画像の手前に糖合桃(クルミの飴炊き)があるのですが、これがまた飴がパリパリという抜群の歯応えがするのです。
是日例湯(下は具)
中華銘菜・慶Qingの楽しみといえば、例湯です。具は香港風に別皿で提供され、辣味の効いた絶品醤油をつけて食べるのがサイコーなのです。この日の例湯はスペアリブ・鷄手羽・冬瓜・乾燥ロコ貝・クコ。季節感たっぷりの冬瓜のスープ。廣東料理の醍醐味でしょう。
ところで、乾燥ロコ貝、かなりの旨味がでるんですね。缶詰のロコ貝、あんまり美味しいと思ったことがなかったので、新たな発見でした。
魷魚炒通菜
イカと空芯菜の炒め。小皿に、蝦醤、XO醤、それから蝦を激辛にした醤(謎)が添えられてきました。これらの調味料を少しづつ投下しながら楽しみます。蝦醤、XO醤の安定した美味しさもさることなら、この謎の蝦激辛も刺激的。これで焼きそばとか炒飯とか作ったら美味しそうです。
鹹檸檬蒸鮮魚
今回は、潮州産鹹檸檬を使った蒸し魚です。魚はカサゴです。今回は、二種類の鹹檸檬を使用していただきました。画像をみると、魚の腹の上に、かんきつ類の輪切りが並んで乗っているのがわかります。左の黄色味を帯びているのが漬け込んで1、2年といった比較的若いもの。右の色の濃いものが熟成が進んだものです。どちらが旨いとか旨くないとかそういうことはなく、それぞれに良さがあります。その両方の風味を同時に楽しむことができました。これ、二種類の鹹檸檬が揃っているときでないと体験できません。二種の鹹檸檬とカサゴの美味しさが相まって、白飯が一層すすみます。
〆に冷やしつゆそばといきたいこころでしたがお腹いっぱい。これは、次回としましょう。それでは、お楽しみの甜品はこれです。
宮崎芒果布甸
宮崎産マンゴーを使ったプリン。いわゆる「絶対旨いやつ!」いやあ、ほとんど完熟マンゴーですわ。贅沢にもほどがありますよね。突然思い立っての訪問でしたが、こんなに新しい体験をさせていただきました。いつもながらに、感謝するばかりです。
黒板メニューをみると、ワタリガニの料理がありました。次回の訪問時にまだワタリガニがありますように!そして、冷やしつゆそばも。