中国料理店、それも上海以南の宴会ばかりを実施する私にとって、ポルトガル料理は事実上未知の世界。ポルトガルは、マカオの旧宗主国とは言え、料理についてはからっきしわかりません。おまけに、ワインのことについては更にわかりません。そこで、店との交渉やワインのセレクトは友人に一任。私…人集めと会計だけです。普段の宴会を違って、らくちんです。
待ちに待った宴会開催日がやってきました。秋の気配が漂い始めたとはいえ、貼り付くような暑さのなか宴会はスタートしました。
でてきた料理は以下のとおり。
●生ハムとサラミの盛り合わせ
●ポンデケージョ(モチモチのチーズパン)
●バカリャウ(塩漬け鱈の干物)コロッケ
●〆鯖、鰯の酢漬け
●自家製ツナとイカと豆のサラダ
●バゲット
●豆とトリッパの煮込み
●鶏の炭火焼き、フライドポテト添え
●アロシュデポルボ(タコの炊き込みご飯)
●エッグタルト(マカオで御馴染みの「葡撻」です)
あまりの美味しさに、参加者全員がそれぞれの感動を言葉にしています。興奮気味なその語り口調は、私には「歓喜の歌」のように思えました。
もちろん私も…喉から血がでるほどしゃべりました。料理を体験するごとに、今の気持ちを誰かに伝えたい…そういう気持ちが湧いてきます。不思議な体験でもありました。
ネットで調べるとpiripiriはすでに超人気店。ご常連の方からすれば「何をいまさら」なのかもしれませんが、このおいしさには、ひれ伏すばかりでした。
店のキャパシティを若干オーバーした18名を詰めこんだ宴会となりましたが、美味しい料理と素晴らしい時間を提供してくれたpiripiriスタッフに大感謝。
また、食べ物について同じ価値観を共有できる参加者に巡り合えたことに感謝。
この店で宴会を開催するきっかけを与えてくれた友人にも感謝。彼の投稿がなければ、一生piripiriを知らずに人生を終えていたかと思うとぞっとします。