2021/11/14

中華銘菜 慶 Qingで、幼馴染みと宴会

二十歳前後に出会った友人たちと年に一度集まる宴会。

最近では、生存確認のための集まりになってきた感があります。


今年は、いつもお世話になっている目黒区鷹番の中華銘菜 慶 Qingでの開催となりました。

せっかくの11月です。季節の上海蟹を組み込んでもらうことにしました。


後で登場する干しイシモチ

後で登場するアヒルのロースト

本日のメニュー

日付が一カ月間違っているのはご愛嬌


三々五々集まると、1年ぶりの再会とは思えないくらい違和感なく会話が展開されました。

今回は総勢12名の宴会。季節感たっぷりの素晴らしい料理がでてきました。

鳳城鮮魚滑

中華風の刺し身です。秋らしく菊の花びらが散らしてあります。甘酸っぱい醤油タレを垂らして、かき混ぜます。これが美味しいんですよ。

醉翁大閘蟹

酔っ払い蟹(老酒に漬け込んだ上海蟹)です。予算の都合でひとり半バイです。慶の酔っ払い蟹は、私好みの甘め系。アルコールをギンギンに効かせた辛め系もあり、好みの分かれるところですが、私は「甘め系」が好きです。

清蒸大閘蟹

蒸した上海蟹です。これも予算の都合で半バイです。ミソの美味しさもさることながら、蟹肉の甘さもまたよいものです。

老火例煲湯


本日のスープ。

具材は、蓮根、鷄手羽、スペアリブ、アワビ、ハトムギ、芥菜、あとなんだっけ?

気分が休まる香りの温かいスープが喉を通り、胃袋に落ち、身体に沁みる。旨味の塊が口の中に入ってきた…アワビか…アワビの正しい使い方はこれだな。

椒鹽爆生蠔

牡蠣の強火炒め。巨大な牡蠣がテンコ盛で登場。盛り上がるなあ。美味しい。

鹹檸檬魚白


鱈の白子を塩漬けレモンを添えて蒸したものです。数年前から慶では、潮州料理で使用される鹹檸檬(塩漬け檸檬)を使用する料理をだしています。近年は、新型コロナの影響のため香港への買い出しに行けない事情もあってか、自家製塩漬けレモンを使用するようになっています。塩漬けレモンの塩味・酸味と、ぷっくりとした鮮度のよい白子との相性がよいです。

黒椒燒鴨子


アヒルのローストに黒胡椒風味のタレをかけてあります。

胡椒風味が効いていて、ただでさえ美味しい家鴨がさらに美味しくなっていました。また、宴会で一羽を使ったことで、いろいろな部位の味わいの違いも楽しめました。

炒青菜

コマツナの炒め物。シャキシャキとした歯応えにスッキリとした味わい。こういうところにも梁さんの腕前が光ります。

家郷黄花魚

イシモチを塩茹でして一夜干しのようにしたものに豚肉のミンチを乗せて蒸したものです。これが、凄いんですよ。メチャクチャ美味しいんですよ!鹹魚蒸肉餅を裏返したとでもいいましょうか。ごらんのとおり「美味しいに決まってんじゃん」的なルックス。完全にやられました。食べきれなくて、一部を持ち帰り、翌日、白飯のおかずとして食べたのですが、やっぱり神レベルで美味しかったです。

ところで、この魚ついでに思うこと。
潮州菜に、凍魚飯というものがあります。塩茹でした魚を干して、冷蔵庫で冷やして旨味を増したものです。これに普寧醤という味噌をつけて食べるのが一般的です。横濱中華街の大珍樓での宴会で何度かリクエストしたことがあります。
今回の魚料理のプロセスの延長で、凍魚飯にすることができるかもしれません。普寧醤が手に入ったら、相談してみようかと思います。

特選白粥煲

米粒が残らない程に炊き込まれた粥に上海蟹で味付けしたものです。上海蟹はいいダシがでるので、スープにするとこれが美味しいんですが、粥にしても美味しいってことがわかりました。

紅棗薑母茶

ナツメと生姜の甘いお茶です。

酔っ払って写真、撮り忘れました。身体を冷やす蟹を食べたあとは、身体を温める効果のあるショウガを効かせたお茶で整えるのが理に適っています。

迷你腰果露

デザートは、カシューナッツのお汁粉です。

宴会の締めを飾るデザートは、強烈に美味しいお汁粉でした。二口も味わえばなくなってしまう量ですが、この濃厚な味わいは、この量でちょうどいい。


素晴らしい内容となりました。

オーナーの梁さん、スタッフさんに感謝です。

そして、今年も旧友たちと会うことができました。

来年もみんなが揃って会えますように。