新型コロナウイルス第5波は突然収束し、緊急事態宣言は解除された。
これは、最前線で戦う医療関係者だけでなく、後方支援にあたるエッセンシャルワーカー、深刻な状況のなか社会インフラをささえるひとたちのご尽力の賜物と考えている。いくら感謝しても足りない。
緊急事態宣言解除をうけて、さっそく2021年12月5日に忘年会を企画した。宴会の参加者には次の条件をつけた。
1.日本で承認されたワクチンを1回以上接種していること
2.宴会当日は風邪の諸症状がないこと
3.入店時は店による検温を受け、体温が37.5℃以下であること
4.入店時は手をアルコール消毒をすること
5.マスク会食を実施すること
6.換気を頻繁に行うため、暖かい服装してくること
いろいろ沢山あるけれど、もう慣れたことばかり。
我々一般人ができることは、いままでやってきたことを気を抜かずに継続するだけだ。
今回も料理内容はこちらから提示。いつものように白飯によくあうお惣菜的な料理が中心である。ちなみに、リクエスト時の料理の順序と実際の料理の順序が異なっているけれど、そこは気にしない。
以下、登場順。
大根、ニンジン、豚バラ肉のスープ。廣東料理の神髄はスープである。美味しい!沁みる!
アヒルの醤油煮陳皮風味。
アヒルは部位によって脂のノリが異なるのだが、今回は胸肉部分が回ってきた。ちょっとパサついて喉にひっかかる。タレを絡ませながら食べれば問題なし。香りもいい。
陳皮蒸牛肉餅
牛肉の蒸しハンバーグ陳皮風味。
私の大好物。そして、陳皮風味2連発。ミスじゃないぜ!私は陳皮の風味が好きなんですわ。さっそく、白飯に乗せて食らう。香り、歯応え、牛肉の旨味がジワジワくる。
誰かが、「これには辛子があう!」と言い出して、テーブルにあった辛子を付けて食べだした。私もやってみる…辛子の刺激が陳皮蒸牛肉餅の香りを増幅させて鼻腔を通過した。
素晴らしいアイデアだ。陳皮蒸牛肉餅だけでなく、陳皮鴨にもよくあうことがわかった。
清蒸魚
蒸し魚。
今回は石斑魚(ハタ)を使用している。香りよし、食感よし、味わいよし。前回の宴会では、魚料理に料理以前の失敗作が登場。今回も心配でしたが、さすがに今回は最高の火入れで登場でした。
牡蠣と荳腐の土鍋煮ネギショウガ風味。
「南粤美食の冬の名物は牡蠣でしょ?折角、冬の南粤美食で宴会するのに、牡蠣が、ネギ・ショウガ・荳腐と相互に味を引き出しあってとてつもなく美味しいものになる土鍋煮を食べないなんて、有り得ない!」と自分に言われ兼ねないので、毎年ちゃんと食べる。そして、毎シーズン、その美味しさに感動する。
清炒芥菜
ガイランの炒めもの。
粤菜の宴会では、こういう直球勝負の野菜料理が本当によくあうんですよ。歯応えバキっと、うまい。これですよ。
伊勢海老とイーフー麵の和え物。
今回の宴会では、「白飯にあう」ことが前提の料理群となっているため、締めの炭水化物はご飯ものではなく麵類にした。1年ぶりの宴会でもあるので、少し贅沢して伊勢海老と伊府麵と和えてもらった。
以前の宴会で、牛油芝士龍蝦をだしてもらった。その時は、ローズホテルのバゲットとともに楽しんだが、今回はバゲットの代わりに伊府麵。伊勢海老の旨味が麵に絡んで美味しかった。
薑汁番薯糖水
サツマイモの糖水。
今回も古風なデザートにしてもらった。生姜の風味が強めでこれがまた私好み。
デザートタイムは、「いったん落ち着こう」タイムと理解している。この日の宴会を思い起こさせるひとときでもある。
そして、今回は「この1年、大変だったな」とそれぞれが思う時間でもある。
意外に飲んだ
大きな宴会は1年ぶり。再び宴会仲間たちと会うことができた。宴会ができることがこんなに素晴らしいことだとは思いもよらなかった。胸が熱くなる。
まだまだ予断を許さない状況に変わりはないけれど、またみんなに会えることを楽しみにしている。